アイキャッチ

美容室マーケティングのPEST分析


美容室にもかなり重要なPEST分析について紹介します。
新聞やニュースを読む時に、PESTの視点で見ると情報の見方が変わりますので面白いと感じるようになるかもしれません。

この記事の内容

PEST分析とは?

PEST分析は、社会全体の変化を分析することを目的とする分析手法です。
社会全体の変化から、自社を早くその変化に適応させて競合を出し抜くために使います。

下記がPESTの内容です。

  • Politics(ポリティクス:政治)
  • Economy(エコノミー:経済)
  • Society(ソサイティー:社会)
  • Technology(テクノロジー:技術)

美容室に置き換えると、、、
それぞれ以下のようになります。

Politics(ポリティクス:政治)
 =>美容師に関する法律

Economy(エコノミー:経済)
 =>景気、物価

Society(ソサイティー:社会)
 =>ライフスタイル、社会の状況、働き方改革など

Technology(テクノロジー:技術)
 =>SNSの登場や、新しい予約システムの登場など

PESTはマーケティング戦略の一部

そもそも、PESTってマーケティング戦略の一部なので、PEST分析だけするものではありません。
PEST分析は、1.マーケティング環境分析と市場機会の発見に含まれます。

以下の順番で行います

  1. マーケティング環境分析と市場機会の発見
  2. セグメンテーション(市場細分化)
  3. ターゲティング(市場の絞り込み)
  4. ポジショニング
  5. マーケティング・ミックス(4P)
  6. マーケティング戦略の実行と評価

マーケティング分析の中で一番最初に行う分析がこのPEST分析です。

美容室のPEST

Politics(ポリティクス:政治)

美容室にとっては、顧客に関連する法改正や、美容師関係の法改正のことです。

何か、美容師に関連する法律の改正があったら真っ先に自店を対応させます。
よくあるのが、規制緩和です。これまでできなかったことができるようになればそれは、ビジネスチャンスです。

規制緩和があれば、早く自店を対応させて競合を出しぬきましょう。

Economy(エコノミー:経済)

美容室にとっては、顧客の給与変化や銀行融資、物価が関係する部分です。

景気が良くなれば、一般的に顧客の給与が増えます。すると景気が悪い時には売れなかった、高額商品が売れるかもしれません。そうなれば、競合より早く高額商品を取り扱い始めた方が良いですよね。

このように、経済の変化による顧客の嗜好の変化を早く捉えることで競合店を出し抜くことができます。

また、景気が悪化すれば銀行融資を受けにくくなるかもしれないので気をつけましょう。

Society(ソサイティー:社会)

美容室にとっては、顧客のライフスタイルの変化などがあげられます。

LINEの普及によって電話が苦手な人が増えらLINEでも予約を取れるようにすることで予約のしやすさから、新規顧客を獲得できるかもしれません。

こういった、社会状況の変化を捉えて自店に適応させます。

Technology(テクノロジー:技術)

美容室にとっては、IT技術の進化や、美容関連の薬剤等の進化がこれに該当します。

ITの進化の事例としては、インターネットの登場により予約システムや集客手法が大きく変化したことがあげられます。

近年ではLINE予約の自動化ツールなどが登場していたり、Instaglamの運用自動化ツールが登場したりと、いったことが見受けられます。

こういった技術を早く自店に取り入れることで競合を出し抜けます。

まとめ

PEST分析は、社会全体の変化を早く捉えて自店を適応させていこうという目的があります。

ダーウィンが言った「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。」という言葉があります。
PEST分析はまさにこのことをやっています。社会全体の変化を早く捉えて自店を変化させる。
美容室業界は特に競争が激しく生き残るのが難しいです。PEST分析を使って影響な出そうな要素があれば早めに対応していきましょう。